当直は10時まで忙しくて、12時以降、呼ばれなかったため時間はたっぷりありました。
1、東京タワー 10-1時くらいで読破。
リリーフランキーは水10・ココリコミラクルタイプにでてる何をしてるか分からないおじさん、と言う感じでしたが、これを読んで、かなり見直しました。リリーフランキーの子供のころからのことが書いてあるだけの話なのですが、「親孝行しよう」って思い、本当に泣けました。まあ私は、単純に親子愛に弱いんですけど。
ネタばれあるので、ご注意。

最初はオトンとオカンと一緒に暮らせていたのに、オカンだけになって、時々オトンには会えるし、別に離婚すると言いながら二人は離婚しない、でも一緒には暮らさない。そういうふしぎな間柄なのです。だから、サブタイトルがそうなのか、と納得。オカンとの暮らしを少年は15歳でやめて、高校から別府→大学は東京とお母さんとずっと離れて暮らし、仕事がなんとなく軌道にのり始め、お母さんが少し弱ってきたころに、東京で10年以上ぶりにお母さんと一緒に暮らすようになるんです。私も状況は違いますが、大学進学と同時に親と離れて、10年ぶりに親元に戻ってきて、最初はいいもんだなあ、と思うんだけど、何となくいるのが普通になって時々疎ましくて・・・という心境の変化がわかるわかる、共感。
そのリリーフランキーのお母さんがすごく料理上手で、仕事仲間やなにやらたくさん集まって、オトンとも時々会ったりしてたのですが・・・という生活を淡々と描いてて。もちろんここぞと言うところも泣けますが、少年時代の出来事などの途中でもふっと、涙腺緩む感じがあったりして、泪目族にはたまらない1冊。当直中に読むもんじゃないですね。ベストセラー関係の本の中では近年まれに見る当たりだと思いました。

2、ハッピーバースデー
もともと児童図書だったのを加筆修正したようなので、展開が分かりやすい、というか、人物が物分りが良すぎる感じが、とんとん拍子過ぎて・・・という難点はあるものの、なかなか。
これも親子ものなので泪目。1時間半もあれば読めるので立ち読みに通えばいいかも。

帯に書いてあるので分かりやすいですが、これは虐待の話です。
話の半分くらいまでネタばれ、あすかには直人というお兄ちゃんがいます。お兄ちゃんは賢くて私立に行っていて、ママには自慢の子。ママはあすかを生まなければ良かった、と本人にもおにいちゃんにも聞こえるようにいい、あすかが愛されてないことをお兄ちゃんも知っててからかう。ママの言葉や兄ちゃんのいうことに傷つくとのどが赤黒くなるほど、頚をつねって耐える。ある日、あすかは声が出なくなり(心因性)、若いけどしっかりした担任の先生があすかママに「愛してあげて」というけど聞かない。でもなぜか、お兄ちゃんが改心して、ママに「なぜあすかをいじめるのか」という。ママは溺愛してる息子にそういわれていっそう、あすかが憎い。あすかは環境を変えるため、ママのやさしい祖父母のとこに行き、強くなって帰ってくる。その描写の中であすかママと祖父母の親子関係にも少し問題があったことが分かる。で、あすかはママのもとへ声が出るようになってかえってくるのですが・・・

本を読みなれてる人は「ああ、あすかママも愛情不足か」と思うはずなので分かりやすいことこの上なしですが、この後の話の展開もさすが、児童図書、という感じです。しかし、あすかママも、他にも回りに愛されなかった子供だった人とか出てきて、心が痛くなって泣いてしまいました。それと私にとっては私の妹があすかママに重なってしまって、心が痛くなりました。

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