月曜日は特に見たいテレビもなく、WOWOWでアカデミー賞授賞式をみていました。良く分からないアメリカンジョークが多い司会、民族性の違いというか、面白さが分からず。
それを見てたら、アニメ部門かなんかで「ハウルの動く城」がエントリーされてるのを見た夫が
「ねえねえ、これ借りてきて」
と言うのにめんどくさかった私は
「去年のアカデミー賞作品録画してるから」
と、日曜日に録画してみてなかった「ミリオンダラーベイビー」を二人で見てました。

もうかなり有名な映画だと思うので、ネタばれなこと書きますので、みるかもしれない人は、ご注意。

前半は貧しい家庭出身の女性(31歳、ヒラリースワンク)が年老いたトレーナー(クリントイーストウッド)に弟子入りしてボクサーとして頑張るところを、ジムの雑用係で網膜剥離かなにかでリタイアした元ボクサー(モーガンフリーマン)の目線で描かれるボクシングの物語。ジムに出入りする、ちょっと精神発達遅滞のある青年と、それをいじめる連中などのエピソードもありつつ。
ヒラリースワンクはどんどん、頭角を現して、賞金をちゃんと貯金して、母と妹(生活保護を偽の申請でうけている)に家を買ってあげるが、母には「家なんか買ってくれたら、生活保護が受けられないから現金よこせ」みたいなことをいわれ、徐々にクリントイーストウッドとヒラリーのほうが本当の親子みたいになっていく。
ついにタイトル戦、汚い勝ち方をする、西ドイツのチャンピオンとの戦いで、結構追い詰めて勝ちそうなところでこりゃ勝つな、と思ったら。レフェリーが試合を止めたところか寸前くらいに汚いチャンピオンが不意打ちのパンチを浴びせ、コーナーにスタンバイしていた椅子にヒラリーが首を打ちつけ頚椎損傷に。
呼吸器をつけ、寝たきりになったヒラリーのところに偽生活保護のお母さんが財産を自分名義にするとかいう書類を思いっきりディズニーランドがえりの浮かれた姿でやってきたり、褥瘡で片足切断されたり、そんな感じで、彼女はクリントイーストウッドに「殺してくれ」と言う。拒否すると何度も舌を噛み切る。鎮静剤打たれても眼が覚めたらまた、噛む。そして、クリントイーストウッドがついに呼吸器をはずす・・・

尊厳死ということになるんでしょうが、同じような状況でも生きている人はいるわけで、その人が「死んでいるのと同じ」ともいえないし。なかなか、私にとっては純粋に泣ける映画ではなく、「ダンサーインザダーク」見たときのような後味の悪さでした。
好みの問題でしょうけど。

でも、演技をしている人はすごくて、オスカーとった、ヒラリーやモーガンフリーマンはもちろん、発達遅滞の子を演じた青年や、秀逸なのは汚いチャンピオン役の人。皆さんお上手で、隙のない映画でした。

ヒラリースワンク、すごく見たことがあるような気がして代表作を調べたら、映画は見たことなかったけど、ビバヒルに出ていたことに気づきました。出世頭!
あと、同じ年なのに、ボクサー役ということで体を鍛え上げていることに感銘を受けました。

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