対岸の彼女

2006年9月16日 読書
ミーハー読書。
直木賞をちょっと前にとった作品です。実家に転がっていたので,借りてみました。
読み始めて思い出したこと。前に読もうとして挫折。というか,「あんたには,何,うじうじしてるんのよ,こいつら」
とイライラすると思うよ,と母に言われたのでやめたのです。

主人公の2人が学生時代に独りでいられなくて,そんなに仲良くはないけど,とりあえず,誰かとつるみ,トイレに一緒に行くような,そういうつきあいでも,何か起きると,一瞬でもろく崩れ去るような,関係を一生懸命保とうとしてたのですが。

いたなあ,そういう関係の人たち。
一緒にトイレ行って,別に興味もないアニメの話やテレビの話をして一緒に過ごす人たち。

しかし,今回読んでみて,印象に残った言葉,一言一句間違えずに記憶してないけど。
「たくさんの友達を作るより,一人でいても平気で強くいられる,何かを見つけることが大事」

私も中学のはじめの頃は,集団に属さないといけない気がして,興味のないものにも興味あるふりしてたけど,何となく,一人でいることが平気になってしまって,適当にいろんな人と仲良くする,属する集団のない人になってしまいました。別にいろんな修学旅行やらの班を決めるときに激しく苦労するわけでもない,レベルで。

実のない話をしながら付き合うのって,未だに苦手です。未だに集団には属せません。

そんなことを思い出した本でした。イライラはしなかったけど,中学生バトンをしたときのような,居心地の悪さを覚えました。

ISBN:4163235108 単行本 角田 光代 文藝春秋 2004/11/09 ¥1,680

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