宅間守 精神鑑定書――精神医療と刑事司法のはざまで
2013年8月12日 読書
友人に存在を教えてもらって読み始めた本です。
精神鑑定書がそのままなので、難しい言語は多いですが、成育歴や、事件に至るまでの犯罪歴など、淡々と描かれていて、非常に興味深く一気に読みました。
この事件は責任能力ありという判断を下すまでの過程が書かれていて、こういう診断つけるのは大変難しいだろうなあと。しかるべき「診断」と「治療」が事件前につけられてたら良かったのに、とも思いますが、これもまた難しいことなのでしょう。小児期のエピソードは確かに。
もう一つ「ねじれた絆」赤ちゃん取り違え事件の17年というのも読みました。6歳まで育てた子供が取り違えられていた、という事実に気づき、交換し、育てていく17年を密着取材した本です。生みの親か育ての親か。結局、親の愛情というのが大切なのではないかと。
片方の夫婦は安定していて、もう一組の夫婦は関係が破たんしています。そのことが取り違えられた子供それぞれの、双方との親とのかかわり、関係を変化させていきます。血のつながりがあっても、残念ながら、愛せない親がいます、そんな親だったら、血のつながりはなくても「私は愛されている」と実感できる関係ならば、小児期の子供は幸せなのではないかということを改めて認識できました。
精神鑑定書がそのままなので、難しい言語は多いですが、成育歴や、事件に至るまでの犯罪歴など、淡々と描かれていて、非常に興味深く一気に読みました。
この事件は責任能力ありという判断を下すまでの過程が書かれていて、こういう診断つけるのは大変難しいだろうなあと。しかるべき「診断」と「治療」が事件前につけられてたら良かったのに、とも思いますが、これもまた難しいことなのでしょう。小児期のエピソードは確かに。
もう一つ「ねじれた絆」赤ちゃん取り違え事件の17年というのも読みました。6歳まで育てた子供が取り違えられていた、という事実に気づき、交換し、育てていく17年を密着取材した本です。生みの親か育ての親か。結局、親の愛情というのが大切なのではないかと。
片方の夫婦は安定していて、もう一組の夫婦は関係が破たんしています。そのことが取り違えられた子供それぞれの、双方との親とのかかわり、関係を変化させていきます。血のつながりがあっても、残念ながら、愛せない親がいます、そんな親だったら、血のつながりはなくても「私は愛されている」と実感できる関係ならば、小児期の子供は幸せなのではないかということを改めて認識できました。
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