コールドゲーム

2006年9月19日 読書
ひどいイジメを見たことも含め,経験したことがないので,ふーんと読んでいたのですが,いじめられたことがある人やいじめたことのある人にはたまらなく嫌な想い出をかきたてられる1冊かもしれません。
さっと軽く一気に読めます。

次々にそのときの苛めた方の同級生が襲われ,それはすべて,中学時代のイジメの対象だった少年の復讐・・・苛められっ子の復讐らしい,ということで,主人公であるイジメの傍観者である少年や,その仲間が未然に防ぐべく,戦うという話なのですが,イジメられた方はかなり根に持っているのに,主人公達側からすると,その戦いはひと夏の思い出みたいに扱われているので,いかがものかと。

この作家さんの初期の作品のようなので,ちょっとテーマが一貫性にかけるのかしら。
「神様からひと言」→読後感が良い。
「明日の記憶」→映画になり超有名
と読みましたが,この2冊は良かったので,少し,この人の本も読んでみようかと思います。多分この前ドラマでしてた,「僕たちの戦争」,原作はこの人の本でしょうか。読んでみようかな,ドラマ見てないし。

あと,最近,文庫になると,「ラストの衝撃」とか,こっちが読むときに必死になるような軽いオチをいってくれるので,伏線にたまに気づくこともあって,それも楽しめない。

やはり,新刊で買うべきか。
悩みます。
ISBN:4101230315 文庫 荻原 浩 新潮社 2005/10 ¥700
経費節減のため,この本は速読で2回本屋に通って読みました。ぱっと読んで軽そう(テーマは重い)な文体。
あらすじ,ラストは,ほっほう,そう来たか,と。

良く出来てるラストまでなんですが,こんなに軽い読み物でいいのかしら,もっと,私の速読で読めないくらいの作品を書いていたように思うのに。作風が変わったんですかね。

ISBN:4062135264 単行本 東野 圭吾 講談社 2006/07/25 ¥1,575

2006年このミス
1 独白するユニバーサル横メルカトル 平山夢明 光文社文庫
2 制服捜査 佐々木 譲 新潮文庫
3 シャドウ 道尾秀介 創元推理文庫
4 狼花 新宿鮫IX 大沢在昌 光文社文庫
5 銃とチョコレート 乙一 講談社
6 名もなき毒 宮部みゆき 光文社カッパ・ノベルス
7 贄の夜会 香納諒一 文春文庫(上/下)
8 怪盗グリフィン、絶体絶命 法月綸太郎 講談社
9 赤い指 東野圭吾 講談社文庫
10 夏期限定トロピカルパフェ事件 米澤穂信 創元推理文庫
10 デッドライン 建倉圭介 角川文庫(上/下)
12 邪魅の雫 京極夏彦 講談社文庫
13 顔のない敵 石持浅海 光文社文庫
14 落下する緑 田中啓文 創元推理文庫
15 ボトルネック 米澤穂信 新潮文庫
16 宿命は待つことができる 天城 一 日本評論社
17 向日葵の咲かない夏 道尾秀介 新潮文庫
18 Op.ローズダスト 福井晴敏 文春文庫(上/中/下)
19 乱鴉の島 有栖川有栖 新潮文庫
20 冬の砦 香納諒一 祥伝社文庫

大好きだったこのシリーズ。
だんだん,それほど,楽しみではなく,「出たから買うか」と思って手にとっています。
今回も買おうか買うまいか,迷った挙句,購入しました。あっという間に読めてしまうので,文庫まで待ってもよかったんだけど・・・出来るだけゆっくり読もうっと。

ISBN:4163250301 単行本 石田 衣良 文藝春秋 2006/06 ¥1,600
うちは思ったほど,台風ひどくなくて。

東野圭吾の初期作品,色々読みなれているせいか。
「やっぱり」
と思うオチで,私的にはとても残念でした。
私はこの作家作品合わないのかも。もしかして思考回路が似ている,とか。

ISBN:4061859668 文庫 東野 圭吾 講談社 1995/03 ¥560

読書の秋

2006年9月17日 読書
しばらく,本を読んでいなかったのですが,ひと段落したこともあり,近くの大きくて綺麗な本屋に行くと,ついつい,2,3冊づつ購入してしまいます。しかも,文庫ではなく,新刊ばかり。
文庫で出るまで待てなくて,買ってしまうんです。

読後感としては「待ってもよかった」と思う作品も多いので・・・

また,古本屋で色々,売りさばきに行かなくては。

それと読書熱が高まると,首肩のこり,頭痛も増悪するので,ほどほどにしないと。

対岸の彼女

2006年9月16日 読書
ミーハー読書。
直木賞をちょっと前にとった作品です。実家に転がっていたので,借りてみました。
読み始めて思い出したこと。前に読もうとして挫折。というか,「あんたには,何,うじうじしてるんのよ,こいつら」
とイライラすると思うよ,と母に言われたのでやめたのです。

主人公の2人が学生時代に独りでいられなくて,そんなに仲良くはないけど,とりあえず,誰かとつるみ,トイレに一緒に行くような,そういうつきあいでも,何か起きると,一瞬でもろく崩れ去るような,関係を一生懸命保とうとしてたのですが。

いたなあ,そういう関係の人たち。
一緒にトイレ行って,別に興味もないアニメの話やテレビの話をして一緒に過ごす人たち。

しかし,今回読んでみて,印象に残った言葉,一言一句間違えずに記憶してないけど。
「たくさんの友達を作るより,一人でいても平気で強くいられる,何かを見つけることが大事」

私も中学のはじめの頃は,集団に属さないといけない気がして,興味のないものにも興味あるふりしてたけど,何となく,一人でいることが平気になってしまって,適当にいろんな人と仲良くする,属する集団のない人になってしまいました。別にいろんな修学旅行やらの班を決めるときに激しく苦労するわけでもない,レベルで。

実のない話をしながら付き合うのって,未だに苦手です。未だに集団には属せません。

そんなことを思い出した本でした。イライラはしなかったけど,中学生バトンをしたときのような,居心地の悪さを覚えました。

ISBN:4163235108 単行本 角田 光代 文藝春秋 2004/11/09 ¥1,680

名もなき毒

2006年9月11日 読書
今日はこれを読みます。前作「誰か」の続編みたいです。しかし、誰か、は面白なかったのよね。

ISBN:4344012143 単行本 宮部 みゆき 幻冬舎 2006/08 ¥1,890
直木賞受賞作!ということなので、買ってみました。
よろず屋をしている多田のところに高校のときの同級生の行天が転がり込んできて、町の人々の事件を解決する、ちょっと、アウトロー的な脇役もいたり、という、ちょっと、池袋・・・に似てる風もありますが、そんな話です。

まず読んでみて、これは必ず、テレビなり、映画なり、映像化されやすそう、ってことです。メインの二人も、脇役の人とか、わかりやすいストーリーとか、いかにも、映像化しやすそうです。

まあ、これっという、明確なキャスティングは私には出来ませんが、読んだ人はキャスティングしてみると面白いかもしれません。

ISBN:4163246703 単行本 三浦 しをん 文藝春秋 2006/03 ¥1,680
本屋大賞でしたか、受賞作です。文庫で見かけたので読んでみました。
恩田陸氏は女性なんだなあ、としみじみ思い出しました。
何か、女子高に行ってた私にとっては高校時代なんて、別に甘酸っぱい思い出もないのですが、私のイメージする「高校生活」な感じがじわっと出ていて、何だが、懐かしい気分になれる本でした。
村上春樹氏の本はノルウェイの森,アンダーグラウンドしか読んだことないです。アンダーグラウンドはサリン事件の手記をまとめたものですが,小説は独特の言い回しと世界観なんですね。
びっくりしました。

ISBN:4101001545 文庫 村上 春樹 新潮社 2005/02/28 ¥740
この本ちょっと読んでみたいです。

町長選挙

2006年9月4日 読書
明らかにこの人がモデル、というのがわかる、前半3篇は
「ああ、こんなこと書いちゃって、***に訴えられたりしないかしら」
と変に気を使ってしまいました。この3篇はお遊びで作ったんでしょう、きっと。
表題の「町長選挙」はとても面白かったです。伊良部の子供っぽい感じが良く出てたし。

それにしてもこのシリーズは後味が悪くないから、いいです。

ISBN:4163247807 単行本 奥田 英朗 文藝春秋 2006/04 ¥1,300
ドラマは俳優女優ともに嫌いなので見ないのですが、話は面白そうなので読んでみました。読み始めたら一気です。
道子(妻)、マチコ(愛人)、浅井(夫)の三角関係と
小塚(老人・浅井の遊び友達)とマユミ(若い愛人)のカップルとの話が描かれていくわけですが、「女って怖いなあ」
としみじみ感じます。
ドラマもいいように描けば面白いでしょうね。

ISBN:4101132224 文庫 有吉 佐和子 新潮社 2006/06 ¥580
ぬいぐるみ
アマゾンから届いたのだめカンタービレのマングースのぬいぐるみ。つい,予約注文してしまっていたのが,ようやく届きました。

押すとギャボっとなきます。
手作り感ありますねぇ。

漫画はあっという間に読んでしまいました。
映画化されたもののようです。
4人のギャングが銀行強盗する話なのですが,一人ひとりにちゃんと個性があり,なるほど,映画にはしやすそうです。
映画のオー○ャンズ・・・みたいな人は死なない,不必要に傷つけないというギャングの話です。さっらと読めますが,先が予想できて分かるので,読みすすめたいという気がしなくて,何度も手を止めてしまいました。この人の本は私には当たりはずれがあるのかな・・・

ISBN:4396332688 文庫 伊坂 幸太郎 祥伝社 2006/02 ¥660
出版社 / 著者からの内容紹介
あなたの名前は世界に一つだけ。自分の名前に誇りを持とう。
現在60人に1人がストリートチルドレン、名前のない子供は4000万人いるという。JICAの若手有志が各国の子供たちをインタビューし、それぞれの名前の由来と夢を取材してまとめたチャリティブック。

内容(「BOOK」データベースより)
聖者の名前が付けられた人、お母さんの好きな歌から名前がついた人、両親の名前が合わさった名前の人、王様の名前が付いている人、こういう人になってほしいという願いがこめられた名前の人…。世界に住む仲間たちが現地を取材し、617人の名前の由来を集め、43カ国166人の「名前」とその物語を収録。

ちょっと,読みたいなと思った本。
週刊文春の書評コーナーで推薦されていたのですが,各国の名前とか,結構興味深いかも。

私の名前の由来は・・・あとからこじつけたような理由しか聞いたことありませんが,同世代に同じ名前にはあったことがないので,結構誇りです。
第一子誕生に浮かれた父はベビー室の名札の名前を毎日,あーでもないこうでもないと,変更していたそうです。
私の名前はその候補の中では一番まともでした。よかったぁ。
ダ・ヴィンチ・コードの番組
特番をしていたので観ていたのですが,ちょくちょく入る再現VTRみたいなのが,思いっきりマグダラのマリアが牧瀬だったり,ほかも思いっきり日本人で,日本語しゃべっているのがすごく違和感でした。イエスキリストだけは外国の方のようでしたが。
世界仰天ニュースみたいに,外国人の俳優さんにアフレコで日本語なら,まだ許容範囲ですが,観ててイライラするVTRでした。

私は全然,クリスチャンではないのですが。

幼稚園と中学高校とカトリック系に行ってたので,一応,宗教の時間というのがあり,聖書をよんだり,聖歌を歌ったり。
一応の知識はあるつもり。

その頃から何か不自然に,思っていたこと。
それはマグダラのマリアのこと。

聖書というのは,結構読みづらくて,私たちはもちろん読むのですが,主にシスターから解釈を聞くのです。
写真は中高6年間持ってた聖書。下のほうがお弁当のおかずで汚した跡です。

マリアといえば,お母さんもマリアなんですが,マグダラのマリアもマリアで,もう一人,@@@のマリアみたいな人も出てくるし。

有名なヨハネの福音書の
「あなた方の中で罪のないものが,まずこの女に石を投げつけるが良い」
と,姦淫の場で捕まえられた女性を助けるのですが,私の持ってた聖書にはそれがマグダラのマリアだ,とか書いてないのですが,私はこの人がマグダラのマリアを思い込んでいたので,そういう授業だったのかしら。
そして,別の福音書では霊を追い出してもらったマグダラのマリアという記載もあり。
結局,マグダラのマリアはどういう人だったのか?

でもきちんと記載しているのはキリストが亡くなったあとに,墓に行ってる女性がマグダラのマリアなんです。

そんなちょこっとしか出てこない人が,お墓に行きました,なんて記載があるだろうか・・・と言うわけで,結婚していたかも説は私は納得なんです。

でも,信心深い人たちにはとてもありえない話ですよね,母校のシスターとかどう,思ってるんだろう。

ダヴィンチコードのお陰で,聖書を再びめくっていたら,幼い字で書いた聖にかかれた自分の名前を観てなつかしくなりました。

神様からひと言

2006年4月9日 読書
当直に読書するつもりはなかったのですが、そこに本があったので、読んでしまいました。どうせ速読なので睡眠時間は1時間削っただけですが。

明日の記憶を書いたひとなので、シリアス路線で来るのかと思ったら、意外に、面白く苦情相談室のことやサラリーマンの悲哀とかを書いてて、ドンドン読めました。浅田次郎の面白い方の本と感じが似ているかもしれません。
これもまた、ドラマ化とかしたら面白そうです。謝罪が天才的に上手だけど、基本はぐうたら社員の篠原の役とかは重要ですね。

ISBN:4334738427 文庫 荻原 浩 光文社 2005/03/10 ¥720

陰日向に咲く

2006年4月4日 読書
ダヴィンチコード、途中からは人物名が分かって良かった。すらすら読めました。映画化がトムハンクスみたいなので、また、何かと賞とかもらえるのかな?

明日の当直タイムに読む本を購入しようと本屋にいったのですが、適当な本がなくて、ミーハーかなと思いつつ、劇団ひとりの本を買いました。今日のうちに読まないようにしなければ。
劇団ひとりの顔、気持ち悪いけど、見てると胸がキュンとなるのは、好きだから?

ISBN:4344011023 単行本 劇団ひとり 幻冬舎 2006/01 ¥1,470
黒木瞳とV6 岡田くん
寺島しのぶと嵐 松本くん
で映画化された作品の原作です。
私は「不倫はご勝手に」派なので、誰にも感情移入できませんでした。
あえていうなら黒木瞳の演じる詩史という女性、何か存在にリアリティーがないというか、
「えっ、この人、呼吸してるの?」とさえ思う、現実感のなさで最も共感できません。一番ずるい生き方だと私は思いますし。
寺島しのぶ演じる喜美子は、感情に流されてて、こういう人がいろいろとトラブルを起こすのかも?と思って読んでました。
男子二人はふーん、という感じで、岡田君のほうが好きだけど、松本君が演じてる男の子の方が魅力あるかな・・・こっちも人間味がある感じで。
映画公開されたときに世のおば様方がマスコミインタビューで目を潤ませながら「擬似不倫体験」を喜んでいたので、映画はもっと面白いのでしょうか。でも多分映画は借りてまでは観ないでしょう。テレビでするならみるかも。

ISBN:410133921X 文庫 江國 香織 新潮社 2006/02 ¥620

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